投資信託の種類について
投資信託にはベンチマークと呼ばれる指標に対して2種類の運用方法があります。その2種類について解説します。
「投資信託とは?」についてはコチラの記事をご覧ください。
ベンチマークとは?
各ファンドがペースメーカーとして見ている指標のことをベンチマークといいます。
世の中にはたくさんのベンチマークが存在します。
投資信託の多くがそのうちの一つのベンチマークに着目し投資・運用を行うのです。
例えば身近なものでいうと、日経平均株価です。
聞いたことある人も多いのではないでしょうか?
よく報道ニュースの最後に、「今日の日経平均は〇〇円で前日より〇円△銭の値上がりです。」と言っているキャスターさんを目にしたことがあることでしょう。
日経平均株価とは、「東京証券取引所第一部に上場する約2000社のうち225の銘柄を対象にした株価指標」のことを言います。
もっとかみ砕いて言えば、日本のちょー有名な株式会社225社の株価の平均値、と言えます。
※平均値と言っていますが、実際には単純な平均値ではなく、細かな計算のもと算出されています。
日経平均株価に似たものとして、東証株価指数(TOPIX)というものがあります。
TOPIXは、「東京証券取引所第一部に上場する約2000社すべてを対象とした株価指数」を言います。
他にもアメリカのNYダウもベンチマークの一つです。
投資信託を始めると日経平均株価やNYダウなどの値動きが気になり始めます。
経済の勉強にもなるので日ごろから目にするよう習慣づけましょう。
投資信託を選ぶうえで欠かせない1つのファクターがベンチマークである!
守り型のインデックスファンド
ファンドの中には、ベンチマークに対してそのベンチマークと同じような動きとなるように運用をするファンドがあります。
それをインデックスファンドと呼びます。
また、そのような運用方法をパッシブ運用といいます。
インデックスファンドはベンチマークとほぼ同じ動きをするので、そのベンチマークを見ていればそのファンドの値動きもわかります。
ベンチマークが上がっていれば、同じ程度でそのファンドの基準価額も上がります。
インデックスファンド=ベンチマークに追従するファンド
攻め型のアクティブファンド
インデックスファンドとは対照的に、ベンチマークに対して常に上回る成績を残そうと運用するファンドがあります。
それをアクティブファンドと呼びます。
また、そのような運用方法をアクティブ運用と言います。
アクティブファンドはベンチマークを上回る成績を残そうと運用しますが、ベンチマークを大きく上回るときもあれば、大きく下回ることもあります。
そのため非常に値動きの激しい攻め型のファンドと言えます。
そのため対照的にインデックスファンドは守り型のファンドと呼べるでしょう。
アクティブファンド=いい成績を残そうとする積極的なファンド
インデックスファンドとアクティブファンドはどっちがいい?
さて、インデックスファンドとアクティブファンドの違いが何となくわかると、疑問が生じるでしょう。
どっちのファンドがいいの?
どっちのファンドを買えばいいの?
答えは、インデックスファンドです。
常にベンチマークを上回る成績を残そうとするアクティブファンドの方がよいと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、これは多くの専門書などで言われていることですが、
インデックスファンドとアクティブファンドに投資をしたとき、最終的なリターンが多いのはインデックスファンドと言われています。
アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないのです。
これには理由が2つあります。
1つは、どんな運用のプロでも常にベンチマークを上回る成績を残すことは難しいということです。
そのため大きく基準価額が値下がり、リターンも少なくなるのです。
もう1つは、手数料が高いためです。
常にいい成績を残そうとするアクティブファンドは、様々な手段、手法、労力を必要とします。
そのため運用するためのコストが必要になり、インデックスファンドに比べて信託報酬などの手数料が高くつきます。
手数料が高いために最終的に得られるリターンを大きく下げることになるのです。
インデックスファンドを選ぶべし!
まとめ
ベンチマークに追従しようとするインデックスファンドと、
ベンチマークを上回ろうとするアクティブファンドでは、
値動きのリスクと手数料の観点からインデックスファンドを選ぶことが最善と言えるでしょう!
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